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2007.01.28

清宮克幸の監督室 89『来週は今日の70分を80分に持っていく』

◆サントリーサンゴリアス 40(22-13,18-26) 39 ヤマハ発動機ジュビロ

0128_2337このスコア、まったく予想していませんでした。

まったく違うチームが、全体の80分のうちの70分と10分を闘ったような印象です。後半の小野澤(宏時)のトライまでは非常にいいサントリーのラグビーができたと思います。あのトライをきっかけに、少し緩んでしまったんでしょう。メンバー交替の部分や、ゴール前のラインアウトで何の抵抗もなくトライを許してしまったのは、大きなターニングポイントだったと思います。

ただ勝利チームとして次に進めますので、ヤマハには「ネセサリー・ロス」として1回目の敗戦で僕たちが作った言葉に加えて、また色々なものを教えて貰ったなという感じです。東京の方(東芝38-33トヨタ自動車)も同じようなスコアだったということで、来週も面白いエキサイティングな試合ができるんじゃないかなと思います。

今日は悪いところを出し尽くしました。いいサントリーのアタックができるように、もう一度練習で作っていきたいと思います。70分間はサントリーが今期やろうとしているプレーができたと思いますが、セットプレーで少しプレッシャーがかけられなかったところがあります。サントリーはずっとスクラムをストロングポイントとしてやってきたんですが、ゴール前のペナルティで相手にスクラムをセレクトされて、今回は相手もそこに意地を見せてきたんだなと、試合を見ながら思っていました。

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ここから先、あぁいうことをサントリーがされないように、そのために必要な面子(選手)を、そろそろメンバーに戻さないとダメかなと思っています。あの最後の10分の時間帯は、誰が何をやっても流れを変えられなかったという時間帯でした。最後の残り数分で、マイボールを相手に簡単に渡してしまうラインアウトがあったりして、あり得ないことが何度も起こった最後の10分は、異常な時間だったと思います。あぁいう時間を作らないようなマネジメントをする必要があったなと思います。

それは一旦点差が空かないと作れない空間なんで、小野澤があまりにも簡単なトライを取ってしまったので、チームが緩んでしまったということもあります。試合前に選手たちに「接戦で勝つぐらいだったら、この勝利はヤマハにあげよう」と言って送り出したので、あまり喜べない勝利ではあります。ただそうは言っても、1点差でもトーナメントで結果を出したということで、結果良しとするという気持ちもまたあります。そんな心境です。

◆70分間はいいプレーができた

来週変えなければいけない部分は、あのような時間帯をフォワードが原因で作ってしまったというところです。フォワードに対しては厳しい1週間の練習になると思います。途中までいい形ができていて、ヤマハのキックに対してマネジメントができていました。逆に最後の10分間は、ヤマハのキックを使わないプレーでやられました。最後にこうなったのは、それも実力かなとは思います。正直言いますと選手交替の難しさということを、ロスタイム(2分)では考えていました。

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「失われた10分」ですね。今日はそこです。東芝も接戦しているということで、ゲーム内容はこちらとほとんど変わらないのではと思います。気持ち的にも、ほぼ同じ気持ちで、来週は当たれるんじゃないかなと思っています。決勝はトップリーグでいちばん熱い試合を期待していてほしいですし、トップリーグでいちばん熱いプレーをサントリーは見せます。昨シーズンはサントリーが低迷していましたが、今シーズンは決勝まで来れたというのは、ファンの人たちにも1年でこれだけ高まれるんだというところを見せることができていると思いますし、そういう熱い時間を共有したいと思っています。

0128_2402_1 ロスタイムでは正直言うと、やはり選手交替の難しさというのを考えていました。交替はあのタイミングではなかった、こうだった、といった反省を始めていました。結局最後の10分間という時間帯を、作らないようにしていくだけだなので、僕は問題にはしていません。サントリーが良い時間をできるだけ長くするトレーニングをしていきます。フォワードの反省点はたくさんあり過ぎますが、サントリーの強みを見せるプレー、そういう意味でセットプレーですね、スクラムやラインアウトの練習をしていきたいと思います。

失われた10分でフォワードに足りないのは、一言でいうとマネジメントです。相手のアタック側の時間で、キックを使わないことがわかっている上でのディフェンスのマネジメントです。そういったところで闇雲にアタックをして、闇雲にディフェンスして、ということを繰り返して機能しなかったところですね。手を抜いているプレーヤーは誰もいませんが、そういうマネジメントができなかったということです。70分間はできたけど、最後の10分間は“特別な空気の時間”に巻き込まれたという感じで考えてます。でも来週はいきますよ、今日も70分間はいいプレーができた訳ですから。

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選手はこの70分間、集中してやったラグビーには自信を持っていいと思います。今日の試合でヤマハに対してこうやる、というプレーは実際にできました。あと10分を改善し反省することがたくさんあるということですが、最初の70分も最後の10分も、両方とも今のサントリーのラグビーだということです。来週は今日の70分を80分に持っていく、そういうイメージで東芝戦に向けて準備していきます。ここまで順調にステップアップしてきたかも知れませんが、勝負はこれからです。来週の東芝戦に向けて、サンゴリアスの皆の力が必要だと思っています。

(清宮克幸の監督室 第89回)

2007.1.28 Diary

コメント

勝負って怖いもんですね。勝つには勝ちましたが、コメントのとおり後半30分前と後のあの違い。ダブルスコアになって気が緩み、1点差になって再び気合が戻った。でも、その怖さを身をもって選手の皆さんが体感されたのですから、次の東芝戦は大丈夫でしょう。期待大です。

投稿: nobu | 2007/01/30 22:51:36

とはいえ、勝って反省できることが今回の場合重要ですね。1点差とはいえ、勝利をもぎ取り「修羅場」を潜り抜けたわけですから。
混乱に陥ったチームの15人の選手が、「今この局面で何をすべきか」のビジョンを共有し合い、ブレのないプレーを実行するためには、厳しいゲームの経験と、グラウンド上の真のリーダーが必要なのだと思います。サンゴリアスはまさにその途上にある、と言えるのではないでしょうか。

投稿: マスター | 2007/01/30 8:36:55

菅藤選手とメイリング選手を交替した時、そして早野選手を交替した時に、「ん!?」と感じました。
相手はヤマハ。清宮監督の勝負の見極めが早過ぎではないかな、と思いました。それが選手に伝わって、あの様な空気ができてしまったということはないでしょうか。選手交替の意図が違っていたり、見当違いなことを言っていたらすみません。
しかし1点差でも勝つことが大事。リベンジして決勝戦に駒を進めたことが大事です。
次はいよいよ東芝戦.。この1週間でまた進化し続け、80分間ノーサイドの笛が鳴るまで、気持ちの入った熱いプレイが観られることを期待しています。
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投稿: 由比ヶ浜 | 2007/01/29 23:39:25

マスターさんの言う通り、野球でも打たれだしたらどのピッチャーを出しても打たれる、バレーボールでも点差が開いてマッチポイントを取っていても相手にポンポンと連続で得点され、最悪逆転負けする時もありますね。あの現象を止めるのって難しいですね。

投稿: | 2007/01/29 22:27:43

全く同じような現象が、昨年のサッカーW杯・日本vsオーストラリア戦でもありましたね。体力の消耗だけが原因ではありませんでした。この時間帯に何をすればいいのか、選手間でビジョンがバラバラだったことが致命的でした。....サッカーの場合は、最後までチームディフェンスの芯がブレていましたから。

投稿: マスター | 2007/01/29 15:06:20

前回の東芝戦といい、今回のヤマハ戦といい、後半の30分過ぎに課題があるような気がします。体力消耗によると思われるファードの攻撃力の低下が気になります。

投稿: | 2007/01/29 1:21:56

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