2007.02.05
清宮克幸の監督室 93『次にどういう一歩を踏み出すか』
◆試合後の記者会見コメント
準備してきたことを、お互いに今日は出しつくせなかったのではないかと思います。サントリーとしても、ハイプレッシャーをかける中で、相手のミスを誘うということが戦略的にありました。そして相手のミスを誘った部分やラインアウトを制したりということはありましたが、あの試合内容で勝っても僕は嬉しくない。こんな勝ちならいらない、という試合だったと思います。
優勝するのに足りないところがあり過ぎるということを感じながら、試合を見ていました。僕はよく、ストーリーがあるから面白いんですよ、と言っていると思いますが、こんなストーリーじゃ面白くない、こんな内容で勝ってしまったら、この本は売れない、そう思います。
東芝は、冨岡選手のキャプテンシーと共に土壇場の底力を見せつけて、やはり素晴らしいチームです。最後のクライマックスを語るには、必ず必要な相手だと改めて感じました。
(※続いて小野澤宏時ゲームキャプテンが試合の感想を訊かれ、小野澤選手、「はい.....」と言ったまま、数十秒間の沈黙。再び監督がマイクを持って)
僕は厳しいことを言っていますが、選手たちが力を出し切ったことは、間違いありません。小野澤にしても、これほどチームとして本当に勝ちたいという気持ちになったことは、ないんじゃないでしょうか。そういうことを感じられるということが、素晴らしいチームだと思います。
今日負けたことによって、サンゴリアスがいちばん大事にしている“熱”が、さらに熱くなっていくんじゃないかと思います。こんな勝ちならいらない。次、見ていてください。ベストセラーになるようなストーリーを創りましょう。
準備してきたゲームプランは、アタックに関してはほとんど機能しませんでした。風上に立った後半の指示で、風に頼るなと言いましたが、後半最初にターンオーバーから澄憲(田中)が抜け出したシーンは、まさにチームの意図が感じとれる素晴らしいプレーでした。それ以降は、チームとして攻める場面が少なかったんじゃないかと思います。
ゴール前5mでのスクラムが、あれだけある試合はなかなかありません。そのチャンスに相手を崩しきれなかったということは、東芝のスクラムを誉めるべきなんでしょう。われわれは、あの5mスクラムで圧倒してトライを取るというゲームプランでしたが、東芝のフォワードが意地を見せたということだと思います。
(バツベイがシンビンで一時退場していた時間帯も)意地でスクラムを選択していましたが、結果的に相手が7人のスクラムを押せませんでした。「押さずして勝利はいらない」昨日僕が選手たちに出したゲームプランに、そう書いてありました。あそこで押し切れなかったので、勝てなかったと言ってもいいと思います。
(※小野澤選手への6点差にしたペナルティキックの選択についての質問)
小野澤 宏時
「残り10分ありましたし、あそこで6点差にしておけば、真ん中にトライされない限り、逆転されないと思いました。われわれが近場でトライを取れていなかったので、タッチにキックしてモールというのもどうかなと、ちょっと迷いがありました」
(※最後に再び日本選手権へ向けて監督がコメント)
まだ気持ちが切り替えられていません。負けた悔しさがまだふつふつと来ていないので、たっぷりと悔しさが沸き上がってくるまで、落ち込みます(笑)。
◆この日最後の選手ミーティングにて
今日はお疲れ様でした。われわれが残したこういう結果、足跡は、変えることができません。次にどういう一歩を踏み出すか?そこに時間をかけていいと思います。
今日や明日から、すぐに先を見ようと言わないで、この結果から逃げずに、みんなでぶつかるところはぶつかって、熱くいろいろなことを話しましょう。あと3週間を過ごしてどういう姿になるのか、みんなでイメージを持つことが大事だと思います。
この試合に臨むにあたって、サンゴリアスは素晴らしいチーム力を持ちました。それを持続させることが大事だと思っています。
(清宮克幸の監督室 第93回 ) [編集:針谷和昌/写真:長尾亜紀]
2007.2. 5 Diary





コメント
東芝は強かった。だけど、次は絶対に勝って清宮先生のあの一見憎たらしいでも憎めない満面の笑みを見たい。自分は山下大吾ファンだけど、山下選手がでていなくても関係ない。チーム一丸となって勝ってほしい。25日めちゃくちゃ楽しみにしてまっす!!
投稿: こたろ | 2007/02/14 17:58:57
あと1歩勝利への執念が足りなかったのか、優勝はなりませんでしたが、マイクロソフトカップ準優勝!堂々と胸を張って次のステップへ進んでください。応援してます。
さて、残すは日本選手権のみ。再び東芝と決勝で当たり、リベンジする気運が高まりつつありますが、次の相手はトヨタ自動車です。ここを勝たなければ決勝に進めません。トヨタもサントリーに何度も負けてたまるかと意地を見せてくるはずです。簡単に勝てる相手ではないので、まずはこの準決勝を勝ち上がる事に集中して下さい。
投稿: モルツビール | 2007/02/06 12:00:47
じゃあ他に誰がどうしようもなく弱かったサントリーをここまで強くできたでしょうか?
批判する前に教えてくれ~~サントリーは弱いんですか??
投稿: | 2007/02/06 6:48:21
↓さんへ。実際に現場で試合をご覧になったかはわかりませんが、私はヤマハのファンだが、両チーム、特にサントリーの気持ちは十分に伝わってきました。悔しいけど、東芝-ヤマハではあのようないい試合になったと断言できないし、ましてやあんなに観客は入らなかったと思いますよ。久々にお客さんも多く、現場にいた者としては、いいものを見せてもらいました。もう一度日本選手権の決勝でこの組み合わせを見たいと率直に思ってしまいました。(ということは、少なくともヤマハは東芝に勝てないということになって非常に複雑ですが)
清宮監督、今までは余り好きではありませんでしたが、いろいろな方面に影響力を与えたことは間違いありません。アンチ清宮には変わりありませんが、これからも我々アンチ清宮をどんどん怒らせるような発言・行動を期待しております。それがラグビー界全体への盛り上がりへの一端となれば、と願ってやみません。
投稿: ku-rudo | 2007/02/06 1:56:37
大怪我で試合に出られるか分からない人間を主将に任命したり、試合終盤でチームメイトをまとめられない人間をゲームキャプテンに任命したり、まともなキックができない人間をSOに配置したり。他に適した人間はいないのか。
トップリーグとマイクロソフトカップ準決勝のヤマハ戦で露呈した試合終盤のマネジメントが全く改善されていない。清宮の指導力不足なのか、選手の理解不足なのか、相手が上だったのか。
こんな内容なら勝ちはいらない、ではなく、こんな内容だから勝てないのではないか。「ネセサリー・ロス」だの「ストーリー」だの「シナリオ」といった強がり・負け惜しみ・詭弁はいつまで続くのか。必要以上にシナリオにこだわりすぎて身動きできなくなっているのではないか。
マイクロソフトカップ準決勝のヤマハ戦、決勝の東芝戦。サンゴリアスは観衆の心を掴めたか。清宮自身が言う一番熱いラグビーが最後までできたのか、最後までaliveできたのか。
余談だが、マイクロソフトカップ決勝前日に府中市の大国魂神社で行われた節分祭に、東芝は決勝に出場した冨岡主将・大野均選手が参加し、サンゴリアスは決勝に出場しない山下主将・大久保直弥選手が参加。
投稿: | 2007/02/06 0:35:49
勝負のあや、と言っては何ですが、1点差でも負けは負け。
この負けは、清宮サントリーに与えらた、ラグビーの神による試練だと思います。
簡単に優勝出来ると思うな、王者サントリーへの道は甘くない。
Ultimate Crushして勝て!!
投稿: ゴリアテ | 2007/02/06 0:27:39
実力的には互角であることが2戦を通じてわかりました。東芝の執念に負けたように思います。
投稿: | 2007/02/05 23:04:54
満員札止めになるほどの観客に大興奮しました。これは、“清宮劇場”の効果、清宮監督のラグビーに対する情熱で成せた業でしょう。
試合結果はとても残念、悔しかったです。
後半PKを選択し6点差になった時、喜んだ半面、何となく嫌な予感がしました。皮肉なことに、その予感が的中。今回の激闘は、東芝のプライドと意地を見せつけられましたね。
サントリーが成長し、強くなったのに感化され、東芝もさらに結束し、強くなったように思えます。
しかしこれは、サントリーが真の日本一を勝ち取るための“ネセサリー・ロス”なのでは。
次は日本選手権。この間、また鍛錬し、次こそはスクラムを押しまくり、相手ディフェンスの穴を突いたり、ディフェンスを撃破してトライを取る、そんなスタンドが躍動するようなプレーが見たいです。
投稿: 由比ヶ浜 | 2007/02/05 22:56:53
1月6日、2月4日は昨夏、東芝グランドで貰った黄色のうちわを持って、観に行きました。残念でした。
今度、18日、25日には清宮さんの意地を観にいきます。
佐々木、いつも見てるぞ、頑張れー
投稿: rugfan_sai | 2007/02/05 20:47:10
佐々木選手が大好きで長野から観戦に行きました。怪我の状態はどうなのでしょう?心配です。
投稿: ひろこ | 2007/02/05 20:33:10
久々に秩父宮に行きました。
随分とショウアップされていて、ちょっと驚きました。
次回こそ、強いサントリーが見たいです。
夜、テレビで監督の涙をみました。
すっかり立派な方になられて、遠い存在の清宮さんだと思っていましたが、
負けん気の強い、少年のまま大人になった、そんな清宮さんがそこにはいて、じ~んとしました。
今度こそ、心から応援出来そうです。頑張って下さい。
投稿: | 2007/02/05 20:09:20
小野澤さんのあの姿素敵でした☆私は、忘れられません!
ぜひ次は笑顔を。待ってます(^^)
投稿: k | 2007/02/05 17:31:40
よくわかりました。
悔しさもわいてこない昨日からのもやもやが解消されました。
素晴らしいチームだと思います。
ぜひ、サントリーらしく、勝利してください。
小野澤さん、早く立ち直ってください。
投稿: YS | 2007/02/05 14:47:11