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2007.02.01

SPECIAL INTERVIEW 「薫田真広 & 清宮克幸」前編

マイクロソフトカップ決勝
「東芝ブレイブルーパス vs. サントリーサンゴリアス」
(2/4(日)14時キックオフ 於/秩父宮ラグビー場)

両チーム監督に訊く「ライバル対決!いよいよ決勝戦」

薫田真広 東芝ブレイブルーパス監督

◆質問1◆決勝に向けて今どんな気持ちですか?

0201_4878_1先ず正直に言ってどんなゲームになるか?と考えてワクワクしています。勝負事なので勝ち負けはありますが、勝敗よりもお互いの持ち味が出せるゲームだったらいいなと思います。この対戦が日本のラグビー自体のレベルアップに繋がって普及に結びついたり、注目していただいているというありがたい状態なだけに、好ゲームを期待したいですね。

好ゲームを期待したい、というとちょっと言い方が変に聞こえるかもしれませんが、試合は選手がやるものなので、両チームの選手たちに、そういうものを期待したいということです。

◆質問2◆チームの仕上がり具合は?

前節の準決勝で怪我人が若干出ましたが、その選手たちも戻ってきているし、まだの選手も戻ってくると思いますので、ほぼベストの状態で闘えると思います。しかも相手はサントリーですし、決勝でもありますし、選手たちのモチベーションは上がってきています。万全の状態で闘える状況です。

◆質問3◆自分のチームのここを見てくれ、というポイントは?

サントリーはたぶん寝るというか、ボールを下に置いた状態での速い展開を求めていると思います。東芝は空中で立ってプレーすることを目指しますから、この違いを見てほしいですね。いかにわれわれがスタンディングできるか、というところがポイントです。

◆質問4◆今シーズンのベストゲームは?

リーグ戦最後の三洋電機戦です。失点も多かったけど、アタックは東芝らしいプレーができて、見にきていただいた方々が求めるプレーができたし、楽しんでいただけたかなと思います。

◆質問5◆相手チームの監督に対してどんなイメージをお持ちですか?

実際に現場で指導している姿はまだ見たことがないので、そこのところはわかりませんが、清宮ワールドを創るのが非常に上手ですよね。その清宮ワールドの中での緻密な駆け引きとか采配とかが、長けているのかなと思います。清宮ワールドの中には、ラグビーのグラウンドの中だけでなく、インフラとかも入っていると思っています。そちらの方により長けているのではないかという気がします。

◆質問6◆前回の対戦の勝因は?

0201_4917正直言いまして、あの試合は勝った負けたという結果はついてきていますが、勝ったとは思っていません。天候の悪い状況の中だったので双方やりたいことをやってないでしょうから、記録の上には残ってるかもしれませんが、僕の記憶の中には残っていないんです。今度の決勝はいいコンディションで闘えるので、お互いの底力を見てみたいなという気がしています。

今回どうなるのかなぁ、と僕自身、楽しみなんです。清宮監督にも林、中村、アラマというコーチたちがサポートしているように、うちにもそういうスタッフがいる訳で、そういった組織同士の駆け引きが試合前からあるんですよね。そしてそこを選手にいかに落としていくか、さらにどう選手たちがプレーしていくか、そういった意味での総力戦がどうなるか、本当に楽しみです。前回はそこのところが、雨でぼやけてしまいました。

◆質問7◆相手チームのフォワードに対してはどんな感想をお持ちですか?

清宮監督になって、いちばんサントリーが変わったなと思うのがフォワードでしょう。組織としてスクラムを始めとしたセットプレーを意識させているところが、清宮監督にはあると思います。フォワードは強くなったという気がします。どちらかというとサントリーはラック主体のゲームをしてくるでしょうから、やっぱりセットプレーからの安定が重要になってきますし、フォワードはサントリーのラグビーのキーファクターでしょう。

◆質問8◆相手チームの要注意選手は?

両センターだと思います。ニコラスと平です。

◆質問9◆ラグビーの魅力は?

ラグビーにはいろんな楽しみ方があります。年代に応じてルールが違っていて、誰でもできます。その中で勝敗を楽しむラグビー本来の闘い、そして激しさ、厳しさの中にこそ楽しいものがあります。そこがラグビーじゃないと味わえない楽しさですし、その楽しさの中には「痛さ」もあると思います。

コンタクトスポーツであり、意地の張り合いみたいなものもありますし、試合の中でのいい1つのパンチングプレーとか激しいプレーが、後々のいい思い出になって、酒の肴になるのがラグビーの魅力です。そこにはノーサイドの精神というような簡単な言葉ではなくて、もっと奥深いものがあると思っています。

◆質問10◆座右の銘は?

0201_4954啐啄の機(そったくのき)という言葉です。「啐(そつ)」は雛鳥が殻から出る時に内側から殻を破ろうとすることで、「啄」は親鳥が外から割ってやろうとすること、その機会という意味です。

両者のタイミングが非常に大事だということで、ターニングポイントを見極める力がないと、選手に対するそのタイミングはわかりませんし、人生の中でも重要なことだと思いますので、指導者をやらせていただくようになってから使っています。僕たちは選手の今後の人生も含めて、タイミングよくアドバイスしていかなきゃいけないと思っています。

時期を良くするということは、満を持して、ということもありますし、思っていても飲み込まなきゃいけないこともあるでしょう。その点、選手の時から僕はある意味で、いい駆け引きをしていたと思います。清宮監督もそうですけれど、こういう監督という仕事をやらしていただいていると、同年代の男性よりもいろんなジャンルや年齢や組織の方と話させていただく機会が多いんです。それが自分の財産になっていると思います。

..........〈後編に続く〉

(インタビュー&構成:針谷和昌/写真:長尾亜紀)

2007.2. 1 Diary

コメント

東芝の監督は謙虚ですね。
サントリーの監督とは随分違います。

投稿: き | 2007/02/18 12:19:48

相手チームの監督にインタビューする企画は大変画期的であり、面白いです。東芝監督の謙虚さには頭が下がります。さすが日本のトップの監督であり、これこそラガーマン精神だと思います。
今後のこのような企画をお願いします。

投稿: 都の西北 | 2007/02/02 11:50:01

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